野村アセットマネジメントが7月10日に運用を始めた低コストのインデックス型(指数連動型)ファンドシリーズ「はじめてのNISA<愛称:Funds-i Basic>」が、ネット証券にも販路を広げている。SBI証券が7月28日に取り扱いを開始したと公表し、特設ページを開設した。当初は野村証券1社のみでの取り扱いだった。
「はじめてのNISA」シリーズは、全部で5本ある。ラインアップは「米国株式インデックス(S&P500)」「全世界株式インデックス(オール・カントリー)」「日本株式インデックス(日経225)」「日本株式インデックス(TOPIX)」「新興国株式インデックス」。
いずれも現行の積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象ファンドで、2024年1月から始まる新しいNISAの成長投資枠の対象ファンドとしても届け出られた。来年からは成長投資枠でもつみたて投資枠でも利用が可能になる見込み。
海外株式型3本の信託報酬は、各指数に連動するインデックス型で業界最安水準に並ぶ(上場投資信託=ETF=、DC・ラップ専用を除く)。このうち、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとの連動をめざす「全世界株式インデックス(オール・カントリー)」の信託報酬は0.05775%(年率・税込み)と、安さが際立つ。同じ指数に連動する競合ファンドで、純資産総額が1兆円を超える三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の0.11330%(同)を下回っている。