三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)の純資産総額(残高)が初めて5兆円を突破した。17日時点の残高は5兆146億円で、国内公募の追加型株式投信(上場投資信託=ETF=を除く)では2番目に大きい。
「オルカン」は日本を含む全世界株の値動きを示す「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」との連動を目指すインデックス型(指数連動型)。新NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」ともに対象商品となっており、世界の株式に1ファンドで分散投資できる手軽さやコストの低さなどから個人投資家に人気がある。
新NISAが始まった今年1月からの資金流入額(推計値、12月17日まで)は2兆3002億円にのぼり、国内公募の追加型株式投信(ETF除く)で最も多い。年初来リターンは31.70%と、堅調な資金流入に加え好調な運用成績も残高増加に寄与した。