QUICK資産運用研究所=西本ゆき
ティー・ロウ・プライス・ジャパンが運用する「ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)」(AW313195)の純資産総額(残高)が1000億円を突破した。20日の残高は1003億円。2019年5月末に当初設定額344億円で運用を開始し、9カ月足らずで残高を積み増した。
■野村証券が販売、世界の成長株を厳選
販売会社は野村証券1社のみ。世界の株式のうち、長期で持続的な成長が期待できる企業を厳選して投資する。特にイノベーション(技術革新)などによる創造的破壊を伴う高い成長性や、ターンアラウンド(事業再生、経営改革、業績回復など)が期待できる企業に着目して銘柄を選択する。
■アルファベットやサムスン電子を組み入れ
1月末時点の最新月次レポートによると、投資先の国別では米国が49.06%と最も大きい。中国が8.67%で続く。組み入れ銘柄は73で、米グーグル親会社のアルファベットや韓国のサムスン電子などが並ぶ。
■設定来リターンは25%、4コース合計残高は1936億円に
20日時点の設定来リターンは25.22%と堅調。「世界厳選成長株式ファンド」はBコースの他に、為替リスクや年間決算回数が異なるAコース(AW312195)、Cコース(AW314195)、Dコース(AW315195)がある。20日時点で4本の合計残高は1936億円だった。