野村アセットマネジメントが26日に新規設定した「野村環境リーダーズ戦略ファンド」2本の当初設定額合計は337億円だった。為替ヘッジありの「Aコース」は167億円、為替ヘッジをしない「Bコース」は170億円を集めた。野村証券が1社で販売した。
同ファンドは新興国を含む世界の環境関連企業の株式に投資する。販売用資料(6月30日時点)によると、4つの「環境インパクト投資テーマ」として掲げた「脱炭素技術」に37.5%、「水資源の確保・汚染防止」に34.4%、「持続可能な食・農業」に17.8%、「廃棄物処理・環境サービス」に10.3%の配分で投資する。
国・地域別の投資先は58.8%を米国が占め、株式の規模は大型株(100億米ドル以上)が76.0%だった。組み入れ銘柄数は49で、上位には北米でのゴミ収集・廃棄物処理最大手の米ウェイスト・マネジメント(WM)や、産業ガス世界最大手の米リンデ(LIN)、バルブや流量計、制御システムなどの開発を手掛ける米アイデックス(IEX)が並んだ(図表参照)。
今年設定された「ESG(環境・社会・企業統治)」関連の投資信託(QUICK独自の分類)では、7月にアセットマネジメントOneが運用を始めた「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」(3830億円)や、野村アセットが8月に設定した「野村ブラックロック循環経済関連株投信<愛称:ザ・サーキュラー>」2本(合計780億円)に次ぐ規模でのスタートとなった。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)