QUICK Market Eyes=大野弘貴
15日に東証が発表した4月の不動産投資信託証券(REIT)投資部門別売買状況によると、最大の買い越し主体は投資信託で金額は257億円だった。なお、同月の日銀のREIT買い入れ額は200億円だった。先月、343億円を買い越した海外投資家は一転して173億円を売り越した。対照的に銀行は3月の462億円の売り越しから178億円の買い越しに転じた。個人投資家は2カ月連続の買い越しで、金額は158億円だった。個人投資家が2カ月連続で買い越すのは2011年10~11月以来となった。
■個人投資家が関心を高めている
野村証券は15日付リポートで「4月の東証REIT指数(155)は月間2.1%下落し、同4.3%上昇したTOPIXをアンダーパフォームした。需給的には、海外投資家と国内金融機関が売り越したことや、REITのETFの買い越し額が大幅に縮小したことが影響した」との見方を示した。野村証券によると、4月のREIT-ETFの買い越し額は6億円にとどまっていたという。
個人投資家の動向について野村証券は「3~4月の買い越し額は、統計史上1、2番目の高水準である。3月以降はJ-REIT相場の下落もあって新規公開や公募増資がなかったため、J-REITを買う機会がセカンダリー市場に限られたという面はある」と指摘。「それでも、J-REIT相場の下落を受け、個人投資家が関心を高めているのは確かであろう」との見方も示されている。
地銀の動向について野村証券は「4月以降も売却を続けている向きもあるとみられる。3月の相場調整を受けて、地銀や信用金庫がJ-REIT関連資産への投資姿勢を慎重化していることもあるのか、今後に注目したい」とした。
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