5月29日に日立製作所が開催した決算説明会の内容をSCRIPTS Asiaがテキスト化したデータをもとにテキストマイニングしたところ、「IT」「キャッシュフロー」「Lumada」の文字が目立つ結果となった。
説明会で河村芳彦専務兼CFOは前期の決算について、新型コロナの影響で日立建機や日立金属などの上場子会社は大幅減益となったものの、ITを中心とした主要5セクターは堅調に推移したとして、社会インフラとITで稼ぐ事業ポートフォリオへのシフトが進んでいる点を強調した。
今期については、1兆円を超える手元流動性の資金で財務は万全としながらも、設備投資の見通しや資産売却の推進で、キャッシュフローのマネジメントを進めてさらに守りを固める。
一方で攻めの戦略として新型コロナ後の社会で求められる新たなデジタル化の需要に対応するため、IoT(インターネット・オブ・シングズ)や人工知能によるデータ分析などの基盤を提供するLumada事業やITセクターのさらなる強化に取り組む方針を示した。(QUICK Market Eyes 阿部哲太郎)