セゾン投信が運用する「セゾン資産形成の達人ファンド」(96312073)の純資産総額(残高)が初めて1000億円を突破した。9日の残高は1003億円。2007年3月の設定から約13年3カ月の運用実績がある。
同ファンドの投資対象は世界の株式。各地域に強みをもつ運用会社を通じて安全性や長期的な収益力があると判断した国内外の企業へ投資している。株式市場が過熱している場合は一部債券を組み入れることもある。最新の運用レポートによると、4月末時点では北米に45.6%、欧州に24.8.%、日本に12.8%、新興国に14.9%投資している。業種別で見ると、ヘルスケアが22.8%と最も大きく、情報技術が20.5%、資本財・サービスが13.5%と続いた。
9日時点の年初来リターンは2.5%のマイナス。年初来安値をつけた3月23日(1万7225円)からは32.8%上昇している。つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象商品で、年初から約100億円の資金が流入した。セゾン投信は「定期積立プランなどのお客さまの安定的な資金流入」を強みとしている。(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)
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