三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額(残高)が初めて6兆円を突破した。7日時点の残高は6兆90億円。国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で初の6兆円ファンドとなった。
同ファンドは米S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)と連動した運用成果を目指すインデックス型(指数連動型)。コストの低さなどから人気があり、18年7月の設定以降月間ベースで資金流入が続いている。新NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」どちらでも利用できることから資金流入の勢いが加速しており、年初から11月7日時点までの資金流入額(推計値)は1兆6608億円にのぼる。年初来リターンは36.41%と、好調な運用成績も残高増加に寄与した。
「米国株式(S&P500)」以前の歴代最高残高は、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(通称:グロソブ)が08年8月8日につけた5兆7685億円だった。「米国株式(S&P500)」は24年10月28日に残高が5兆7695億円となり、歴代最高を更新したばかり。11月7日時点の残高2位は、同じ「eMAXIS Slim」シリーズの「全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)の4兆7290億円。同ファンドも新NISA対象商品で、年初来資金流入額は推計2兆895億円と「米国株式(S&P500)」より多い。
◇「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のサイト(三菱UFJアセットマネジメント)