三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は28日の純資産総額(残高)が5兆7695億円と、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で史上最高を更新した。「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(通称:グロソブ)が2008年8月8日につけた5兆7685億円を上回り、約16年ぶりに記録を塗り替えた。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は米S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)への連動をめざすインデックス型(指数連動型)。18年7月に運用を開始し、月末ベースでは23年2月から追加型株式投信(ETFを除く)の残高首位に立っている。低コストと好成績で個人投資家からの人気が高い。
新NISA(少額投資非課税制度)では、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で対象になっており、制度が始まった24年1月からの資金流入額は推計で1兆5899億円(10月28日時点)にのぼる。同時点の年初来リターンは32.6%だった。
同じシリーズの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)も10月28日時点の残高が4兆5557億円となり、18年10月の設定後で最高を更新した。ETFを除く国内公募追加型投信では2番目に大きい。歴代ファンドでは3位につけている。年初来の資金流入額(推計)は24年10月28日時点で2兆54億円と、「米国株式(S&P500)」を上回っている。年初来リターンは27.4%だった。
◇三菱UFJアセットマネジメントのリリース(24年10月28日付)
◇「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のサイト(三菱UFJアセットマネジメント)