りそなアセットマネジメントが15日に新規設定した単位型の「りそな・リスクコントロールファンド2020-06(愛称:みつぼしフライト2020-06)」(AJ211206)は、申込期間に集まった資金が33億円にとどまった。2019年3月に始まった「みつぼしフライト」シリーズの第8弾となるが、これまでで最も少ない。コロナショックの渦中にシリーズのうち2本が繰り上げ償還されたことに加え、対面営業を自粛していた影響が出た可能性がある。
直近の設定は3月31日の「2020-03」(AJ211203)で、224億円の資金が集まった。シリーズ最高で476億円だったこともある。「2020-06」の販売会社は、りそな銀行と埼玉りそな銀行、関西みらい銀行の3社だった。
「みつぼしフライト」は世界の株式や債券、不動産投資信託(REIT)などに分散投資するバランス型のファンドシリーズ。基準価額が下落する局面でも、あらかじめ定めた「確保ライン」を上回る水準で運用を続けることを目指す。
しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で運用環境が悪化し、3月末から4月にかけて2ファンドの基準価額がそれぞれの「確保ライン」まで下落。いずれも規定に基づいて繰り上げ償還された。今回の第8弾は事実上、2本の繰り上げ償還が決まってから初めてのファンド設定。販売会社が対面営業を手控えた影響もあったとみられ、資金の集まりは低調だった。(QUICK資産運用研究所=西本ゆき、西田玲子)