SBIアセットマネジメントが20日に新規設定した「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)<愛称:S・米国高配当株式100>」は、当初設定額で596億円を集めた。2024年に新規設定された国内公募投資信託で2番目の大きさ。SBI証券1社で販売した。
ネット証券1社の販売で当初設定額がここまで膨らむのは前例がない。SBIアセットの親会社SBIグローバルアセットマネジメントによると、「ネット販社専用ファンドとしては圧倒的に過去最大の規模」という。同社は資金が多く集まった理由として「本ファンドの商品性に加えて、実質的な信託報酬が同種同等のファンドの中で最低となっていることが投資家の皆さまの大きな需要を集めた」としている。
同ファンドは、米国の上場投資信託(ETF)である「シュワブ・米国配当株式ETF」(SCHD)に投資し、連続10年以上配当を支払っている米国株式約100銘柄で構成される「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」と連動した運用成果を目指す。新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠の対象で、個人投資家の分配金受け取りニーズに応える。決算は3、6、9、12月の年4回で、実質信託報酬(目論見書記載の上限値、年率・税込み)は0.1238%。
楽天投信投資顧問が9月18日に新規設定した「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」も同じ米国ETFに投資するファンドで、成長投資枠の対象商品。当初は自己設定で運用を始め、12月19日時点の純資産総額(残高)は889億円まで膨らんだ。実質信託報酬は同0.1920%と、SBIアセットのファンドより高い。決算月も2、5、8、11月でタイミングが異なる。販売会社は楽天証券のみ。
楽天の方は末締め翌月振込だから実際の配当月もSBIと変わらんけどね