アセットマネジメントOneが20日に新規設定した「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」(47311207)は、久しぶりの大型設定となった。当初設定額は3830億円となり、今年に入って運用を開始した国内公募投資信託(ETF除く)の中で最大。歴代でも2位の高水準となった。みずほ証券とみずほ銀行の2社が6月22日から募集し、みずほ信託銀行も7月20日から取り扱いを始めた。
歴代の当初設定額としては、2000年2月2日に設定し、これまで最大の7924億円を集めた「ノムラ日本株戦略ファンド<愛称:Big Project-N>」(01311002)以来、20年5カ月ぶりの高水準。「未来の世界(ESG)」は世界の株式のうち、企業の競争優位性や成長力に加え、ESG(環境、社会、企業統治)への取り組みなども評価しながら銘柄を選んで投資する。
直近の大型設定は、19年12月27日の「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)」(AW31119C)の1482億円だった。このファンドも販売会社は、みずほ証券とみずほ銀行。
20年の新規設定2位は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが2月に設定した「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)<愛称:nextWIN>」(35312202)の701億円。野村証券が1社で販売した。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月ごろから新規設定が極端に減り、当初設定額も少なめだったが、「未来の世界(ESG)」には多くの資金が集まった。大和アセットマネジメントが同日に新規設定した「ダイワSociety 5.0関連株ファンド(資産成長型)<愛称:スマートテクノロジー(資産成長型)>」(04313207)も146億円を集め、今年の当初設定額10位にランクインした。(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)