9日の米国市場でナスダック版恐怖指数として知られるVXN(CBOEナスダック100ボラティリティ指数、下図の緑線)が大幅に3日続落し、6.75%安の38.25で終えた。この日の米国市場で主力ハイテク株を中心に自律反発狙いの買いが入る中、投資家心理の不安感が後退したことを示す動きだった。
VXNは4日の取引時間中に47.63まで上昇し、4月21日以来、4カ月半ぶりの高水準を記録していた。ナスダック総合指数が5%近く下げるなどハイテク株安が進む過程でVXNも急騰していたが、3月18日に84.67まで上昇していたのと比べれば約半分の水準にとどまっていた。それでも、恐怖指数のVIX(@@VIX/U)や日経平均VI(145)と比べて絶対的な水準は高く、ナスダックのボラの高さからは引き続き不安定な値動きが警戒されそう。(QUICK Market Eyes 片平 正二)