23日に米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長がTVインタビューで「2%のインフレ率が実際に少なくとも数カ月続き、さらに完全雇用を達成するまで金融当局が利上げを検討することはない」と、現在の低金利政策が長期化することを改めて示した。
同日、米シカゴ連銀のエバンズ総裁も「労働市場が完全雇用に達し、インフレ率が”持続的に”2%を維持するまでFRBは金利をゼロに据え置く」とオンラインイベントで述べた。さらに、「インフレ率が2%を明確に上回り、2.5%やそれを上回る水準を追い求めて緩和を強化することを恐れていない。さらに緩和が必要ならばそうするだろう」と早期緩和解除の思惑を退け、むしろ追加緩和の可能性を示唆した。
■前日には・・・
前日22日に米シカゴ連銀のエバンス総裁は「インフレ率が平均で2%になり始める前に利上げを開始する可能性もある。われわれはそれについて議論する必要がある」と述べ、長期緩和観測が後退する場面があった。
エバンス・シカゴ連銀総裁は自らの発言を修正するとともに、クラリダ副議長が直ちに「火消し」に走る格好となったと受け止められたようだ。(QUICK Market Eyes 丹下 智博)