日興アセットマネジメントが運用する「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド<愛称:ゼロ・コンタクト>」の純資産総額(残高)が3000億円を突破した。5日の残高は3053億円。2020年7月に今年2番目の大きさの当初設定額(895億円)で運用を始め、9月下旬に2000億円を突破してから1カ月あまりで1000億円を積み増した。
同ファンドはコロナ禍を経て注目が集まるデジタルトランスフォーメーション(DX)関連企業のうち、飛躍的な成長が期待できる非接触型ビジネスを手掛ける企業に投資する。9月末時点の最新月次レポートによると、投資国・地域では米国が64.9%、中国が15.8%と続く。組み入れ銘柄数は64で、1位はネットゲームや電子商取引(EC)を手掛けるシンガポールのシー、2位は米動画配信機器のロク、3位は中国出前アプリの美団点評だった。
10月の月間資金流入額(推計値)は600億円を超え、設定以来堅調な資金流入が続いている。5日時点の基準価額は新規設定時(1万円)を上回る1万1287円だった。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)