13日の米国市場でデータ解析を手掛けるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が急反発し、8.36%高の15.80ドルで終えた。
12日の大引け後に20年7~9月期(3Q)決算を発表し、売上高が前年同期比51%増の2億8936万ドル、1株当たり損益(EPS)が0.94ドルの赤字となった。前年同期は0.24ドルの赤字。市場予想はそれぞれ2億7940万ドル、0.02ドルの黒字で、売上高は予想を上回ったがEPSは予想に反して赤字となった。
3Qの新規契約には、米軍(9100万ドル)、国立衛生研究所(NIH、3600万ドル)、および航空宇宙顧客との3億ドルの更新が含まれるという。NIHは新型コロナウイルス(COVID-19)に関する世界最大の臨床データセットの維持を支援するパランティアのソフトウェアを利用したといい、新型コロナによって収益拡大チャンスがもたらされた格好だ。
決算に合わせて20年通期の売上高見通しを引き上げ、前年比44%増の10億7000万~10億7200万ドルになりそうだとした。市場予想は10億7090万ドルで中央値は予想並みの水準となったが、9月30日にニューヨーク証券取引所(NYSE)にダイレクトリスティング(直接上場)で上場して以降の初決算となったが、市場は3Qの売上高と通期業績予想の引き上げを好感して大幅高となった。(QUICK Market Eyes 片平 正二)