国内公募の追加型株式投資信託(ETF、ラップ・SMA専用を除く)を対象に11月の資金動向を20日時点でまとめたところ、資金流出額(推計値)の上位には日経平均株価に連動するインデックス型(指数連動型)など国内株式関連のファンドが目立った。日経平均がおよそ29年半ぶりの高値圏に上昇するなか、コロナ禍で始めた逆張り投資の利益を確定する売りなどが出たとみられる。
■「ひふみプラス」から流出続く
設定から解約を差し引いた資金流出超過額が最も大きかったのは、アセットマネジメントOneが運用するインデックス型の「日経225ノーロードオープン」で267億円だった。10月の月間では21億円程度の流入超過だったが、日経平均の上昇を受けて11月は解約が優勢に転じた。
6位と8位にも日経平均連動型がランクイン。3位と7位には日経平均の数倍の値動きをする「ブル型ファンド」が入った。4位は主に国内株式で運用するレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で215億円。月次ベースで5月から資金流出が続き、年初からの合計で1800億円(推計値)を超えた。
国内株式関連以外では、日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」が2位で、同ファンドの隔月分配型も9位に入った。
■「未来の世界(ESG)」が流入首位を維持
一方、流入超過額が最も多かったのは、アセットマネジメントOneの「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」で427億円。7月の設定から資金流入が続き、月次での資金流入トップを維持している。11月20日時点の純資産総額(残高)は7426億円と、国内公募追加型株式投信(ETF、ラップ・SMA専用を除く)で2番目の大きさ。
2位は、日興アセットマネジメントの「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド<愛称:ゼロ・コンタクト>」で393億円。こちらも7月の設定から堅調に資金が流入し、11月上旬に残高が3000億円を突破した。
7位にランクインしたアセットマネジメントOneの「投資のソムリエ」は、流入上位10本中で唯一のバランス型。コロナショックの急激な相場変動に機動的な資産配分の変更で対応し、その後の回復局面でも運用成績を伸ばした。リスクを抑えながら運用したい投資家からの資金流入が続いている。
(QUICK資産運用研究所=竹川睦)