レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」が5月末に運用10周年を迎え、同社のサイトに特集ページを開設した。同ファンドは全国の銀行や証券会社など88社(5月末時点)で広く販売されている。
「ひふみプラス」は日本の株式を中心に投資するファンドで、運用開始は2012年5月28日。08年に運用を始めた直販の「ひふみ投信」に次いで設定され、販売経路を増やしてきた。銀行・証券などを通じて「ひふみ」シリーズを保有している顧客は、22年3月末時点で100万人を突破したという。
8月末時点で運用中の「ひふみ」シリーズは直接・間接販売を含めて10本あり、純資産総額(残高)の合計は1兆円を超えている。「ひふみプラス」の残高は4678億円と、シリーズで最も多い。国内株式型(QUICK独自の分類)の国内公募追加型株式投信(ETF、ラップ専用を除く)の中でも最大をほこる。
同社の最高投資責任者(CIO)である藤野英人会長兼社長は、10周年の特集ページで「多くのお客様の資産形成をサポートする国民的投資信託を作りたいというのがひふみ投信をスタートした時からの想い」だと語っている。10周年のタイミングでのファンドマネジャー交代については、「(自分が)ひふみに責任を持っているという面では全く変わりません」としたうえで、「新たなステージでのひふみ、レオスを支えながら、皆様の資産を増やしていきたい」との考えを示した。