日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・プロスペクティブ・ファンド(愛称:イノベーティブ・フューチャー)」の純資産総額(残高)が7000億円を突破した。1日の残高は7082億円。10月上旬に6000億円を突破してから2カ月足らずで1000億円を積み増した。11月25日には国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で3番目の大きさとなった。販売会社はみずほ証券1社。
同ファンドは世界の株式のうち、劇的な生産性向上や急激なコスト低下などの「破壊的イノベーション」を起こしうる企業に投資する。月次レポート(10月30日時点)では米国への投資が8割を超え、ヘルスケアや情報技術関連企業への割合が多かった。
組み入れ銘柄数は49で、組み入れ1位は自動運転を手掛けるテスラ(TSLA)、2位は遺伝子検査サービスを提供するインビテ(NVTA)、3位は決済サービスのスクエア(SQ)だった。同社が公開した「パフォーマンスの振り返りと今後の見通し」(11月6日)によると、「イノベーティブ・フューチャー」の運用成績でプラスに寄与した銘柄はテスラで、パフォーマンス全体(2019年6月28日~20年10月16日、プラス100.4%)の約4割を占めたという。
1日時点の年初来リターンは102.5%のプラスで、基準価額は設定来(19年6月28日以降)高値の2万1719円。好調な運用成績から人気が集まり、年初から864億円(推計値)の資金が流入している。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)