投資信託の信託報酬は、インデックス型(指数連動型)を中心に低下傾向が続いている。インデックス型投信の信託報酬(税込み)は11月末時点の残高加重平均で年0.4155%と、1年前(同0.4558%)と比べ0.0403ポイントほど下がった。11月時点での低下幅としては、2011年(0.0466ポイント)以来9年ぶりの大きさ。
■低コストのファンドに資金流入
単純平均では0.5068%となり、残高加重ベースの平均と比べ高止まりしている。インデックス型の中でもコストがより低いファンドに資金が流入し、残高が増える傾向にあるためだ。個別ファンドの過去1年の資金流入額をみると、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズなど業界最低水準のコストのファンドが上位にズラリと並ぶ(対象は国内公募追加型株式投信のうちインデックス型、ETFやラップ・SMA・DC専用を除く)。そのほとんどは、つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象ファンドでもある。
■信託報酬、一覧で比較
運用各社が展開している主なインデックスシリーズについて、QUICK資産運用研究所が一覧にまとめた表を当サイトに掲載している(3カ月に1回程度の更新)。同じ運用会社で、同じ指数を対象にしたインデックス型でも、シリーズごとに信託報酬が異なることがわかる。コストの違いで将来の運用成果に違いが出てくるので、インデックス型投信を選ぶ際の参考にしてほしい。
(QUICK資産運用研究所=西田玲子、西本ゆき)