【QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎】14日の米国株式市場で米料理宅配サービス最大手のドアダッシュ(DASH)が大幅に3営業日続落した。通常取引の終値は前日比9%安の160ドルだった。外資系証券による投資判断引き下げが嫌気された。
DAダビッドソンは、14日付のリポートで目標株価を93ドルから150ドルに引き上げ、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。
リポートでは、ドアダッシュは業界でトップクラスの規模、優れた成長率や市場シェアの増加が今後も期待されるとした。事業には独自性があり、消費者のロイヤルティ、データ分析と生産性へ注力、レストラン向けツールなどに競争上の優位性があると考えられるという。
ただ株価は新規株式公開(IPO)後に急上昇。食品デリバリー業界における規制の増加と競争の激化を考慮すると来年にかけて大きな上昇の可能性は後退したとして格付けを「中立」としたようだ。
同社は9日に新規上場し初値は公開価格の102ドルを約8割上回る182ドルで取り引きが開始され、一時195ドルまで上昇した。その後は利益確定売りなどが優勢となり軟調に推移していた。