【QUICK Market Eyes 片平 正二】15日の米国市場で米新興製薬企業のモデルナ(MRNA)が大幅続落し、前日比5.06%安の147.22ドルで終えた。この日にモデルナが開発した新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンに関して、米食品医薬品局(FDA)が高い有効性があるとの見解を示し、早ければ18日に緊急使用を承認する見通しとなったことで買いが先行したものの、好材料出尽くし感から徐々に売られた。モデルナは1日に178.50ドルで上場来高値を付けた後は上値の重い展開となっている。
ジェフリーズは15日付のリポートで「2021年には、モデルナが新型コロナ(ワクチン)のトッププレーヤーになり、さらに前進すると予想している」と指摘。新型コロナのワクチンで100億ドルの売上高を見込んだものの、既に株価が年初来で650%上昇していることなどを踏まえ、投資判断を買い(バイ)から中立(ホールド)へ引き下げ、目標株価を基本ケースで150ドルと慎重にみていた。