日銀金融政策決定会合では、「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム」の延長および「2%を実現するためのより効果的で持続的な金融緩和の点検」を行うことを決めた。市場では既に困惑の声が漏れ始めている。
「『コロナオペの延長』は想定通りの内容です。ただ、後半の『点検』はなんなんでしょうね?『枠組みは変更しない』というのと、3月会合で公表するといういことは日本ではワクチン接種も始まっていないので、緩和を緩める話にはならないことは確かでしょう。本日の会合の終了時間が早かったことを踏まえると、具体的な議論はされていないと思います」(ストラテジスト)
「正直、日銀の意図するところが分からない。変更のあったコロナオペを最初に持ってきたのだろうが、それにしても冒頭の説明が長い印象だ。各種の点検をするというが、2%の物価目標自体を点検するのか、方法としての買い入れの効果などを検証するのか、あるいはETFの購入などを見直す可能性を示唆しているのか、わからない。黒田総裁の会見を待つよりないだろう」(ストラテジスト)
「点検って車の車検みたいなもの? どうせ点検するなら、日銀が持つETFを個人投資家に25%オフで売ったりしないかな? GoTo ETFって感じで。下がった値段から常に25%オフ、毎日ナンピンしながら保有のETFを売っていく・・・無限くら寿司ならぬ、無限ETFループ。割引率によっては、大量の資金を投じつつ先物でヘッジするのも良いかも?」(市場筋)