【QUICK Market Eyes 片平 正二】21日の米国市場で破壊的な技術革新をもたらす銘柄を組み入れるアクティブ上場投資信託(ETF)のARKイノベーションETF(ARKK)に大規模な資金が流入した。QUICK FactSet Workstationによれば1億4703万ドルの流入となり、これによって過去1カ月で25億ドル超、年初来で85億ドル近い資金が流入した。
この日の米国市場でARKKは3.17%高の131.34ドルで3日続伸し、設定来高値を更新した。テスラ(TSLA)がS&P500指数に採用され、アップル(AAPL)の電気自動車(EV)参入報道、指数採用の出尽くし感で6.49%安で大幅安となったものの、他の採用銘柄が堅調な中で資金流入を伴いながら堅調だった。
同ETFは新製品やサービスの開発、DNA技術分野に関連する化学研究、エネルギーやオートメーションにおける産業革新、フィンテックなどに関連した銘柄を投資対象とするもの。21日時点の組み入れ上位には前出のテスラ(9.93%)のほか、ロク(@ROKU/U、7.05%)、クリスパーセラピューティ(CRSP、6.16%)、スクエア(SQ、5.41%)といった成長株が並んでいる。クリスパーセラピューティはこの日、12.26%高で急伸し、テスラ以外の成長株を組み入れていることが好パフォーマンスに繋がっている。
※ARKイノベーションETFのファンドフロー
(QUICK FactSet Workstationより、単位・百万ドル)