【QUICK Market Eyes 丹下 智博】米セントルイス連銀が週次で公表する金融ストレス指数は低位にあり、米金融市場が極めて安定的であることを示している(直近21日公表の15日時点で-0.74)。
※チャートはQUICK FactSet Workstationより
新型コロナウイルス対策で実施された緊急支援制度の一部が2020年12月末で終了し、FRBのバランスシート拡大には一服感が生じている。しかし、終了されたプログラムの金融市場への影響はほとんどなかったといっても良さそうだ。26~27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)への期待感の無さを正当化する数値だ。むしろ、追加経済対策とワクチン期待から緊急プログラムの撤収時期を探るような思惑が生じる余地があるのかもしれない。