【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）】

■中国の春節

中国の2021年の春節（旧正月）は２月12日の金曜日。大みそかの11日から17日までの１週間が休みだ。帰省や旅行のシーズンだが、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒し、当局は移動の自粛を呼びかけている。

昨年は１月下旬から春節休みに入った。正月用の食材の消費が増えるところにコロナの影響も重なって、１月の消費者物価指数が前年同月比5.4％上昇と、跳ね上がった経緯がある。今年はどうか。もしかすると、ふるさとで楽しむギョーザの消費が減るかもしれない。

中国から海外旅行に行けないので外貨需要が減る。通貨の人民元が対米ドルで上昇するかもしれない。

■日米主要企業の決算発表

米上場企業の2020年10～12月期決算の発表が続く。ＧＡＦＡＭメンバーのアマゾンとアルファベットの発表もある。

国内でも主要企業の20年４～12月期決算の発表が相次ぐ。21年３月期の通期見通しが市場の想定を超えるかが注目だ。期待外れなら株価に響くだろう。相場格言いわく、「節分天井、彼岸底」。

◎２月予定の日米主要企業の決算発表

（注）市場予想は国内企業が2021年３月期のＥＰＳ（円）のＱＵＩＣＫコンセンサス。米国は20年10～12期の非ＧＡＡＰベースのＥＰＳ（米ドル）でファクトセット集計の中央値（１月22日時点）。

■2月の主な予定

１日　2020年12月のユーロ圏失業率
　　　　１月の米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）製造業景況指数
　２日　豪中銀が政策金利を発表
　　　　20年10～12月期のユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ）速報値
　３日　タイ中銀が政策金利を発表
　　　　１月のユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）速報値
　　　　１月の米ＩＳＭ非製造業景況指数
　４日　20年12月のユーロ圏小売売上高
　　　　英中銀が政策金利を発表
　５日　20年12月の家計調査
　　　　20年12月の景気動向指数速報値
　　　　インド中銀が政策金利を発表
　　　　20年10～12月期のインドネシアＧＤＰ
　　　　１月の米雇用統計
　７日　11都府県への緊急事態宣言の期日
　８日　20年12月の国際収支
　　　　１月の景気ウオッチャー調査
　９日　20年12月の毎月勤労統計速報値
　10日　１月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ）
　　　　１月の米ＣＰＩ
　11日　中国で春節（旧正月）の大型連休が開始（～17日まで）
　　　　フィリピン中銀が政策金利を発表
　　　　20年10～12月期のマレーシアＧＤＰ
　　　　メキシコ中銀が政策金利を発表
　12日　20年12月のユーロ圏鉱工業生産
　15日　20年10～12月期のＧＤＰ速報値
　17日　20年12月の機械受注統計
　　　　１月の貿易統計
　　　　１月の米鉱工業生産指数・設備稼働率
　　　　１月の米小売売上高
　18日　トルコ中銀が政策金利を発表
　19日　１月の全国ＣＰＩ
　23日　１月の英失業率
　24日　ニュージーランド中銀が政策金利を発表
　25日　韓国中銀が政策金利を発表
　26日　２月の都区部ＣＰＩ
　　　　１月の商業動態統計
　　　　１月の鉱工業生産指数
　　　　20年10～12月期のインドＧＤＰ
　　　　20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議（ビデオ会議、27日まで）

＜金融用語＞

節分天井・彼岸底とは

節分天井・彼岸底とは、節分の時期（2月上旬）に高値をつけて、彼岸の時期（3月中旬）に安値をつけるという、相場の言い伝え。年初から新春相場が始まると、節分の時期まで上昇を続け、その後は3月決算などのイベントを控え調整局面になり、しだいに下落していくという相場の動きを言い表している。