ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを評価して投資先を選ぶ金融商品が増えているが、個人レベルではそれほど認知度が広がっていない。QUICK資産運用研究所が昨年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」では、ESG投資に関心がある人の割合は全体の17.6%にとどまった。どんな人がESG投資に関心をもっているのか、集計結果から探ってみた。
■若年層ほど関心、「30代男性」が最多
回答者を性別、年齢別の属性に分けて傾向をみると、ESG投資に関心があると答えた人の割合は30代男性が29.7%と最も多かった(図1)。男性は20代(23.6%)と40代(22.7%)も高水準だった。
女性で最も多かったのは20代の16.8%。男女とも若年層ほどESG投資への関心が高いが、女性より男性のほうがその傾向が顕著だった。
■年収に比例、2000万円以上は4割超
年収別でみると、年収と比例してESG投資に関心があると答えた人の割合が上がっている(図2)。200万円以下では11.3%だったが、2000万円以上では40.4%を占めた。
欧米と比べ普及が遅れているESG投資だが、日本でも「若年層」「高収入」を起点に個人投資家の裾野が拡大していくか注目したい。
▼「個人の資産形成に関する意識調査」の調査概要
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調査期間 2020年11月27日(金)~30日(月)
調査対象 全国の20~74歳の個人
国勢調査の結果に準じて性別×年代別×地域別(8区分)の構成比率を割付け
回答者数 5075人
調査方法 インターネット調査
調査会社 日経リサーチ
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※「個人の資産形成に関する意識調査」を引用する場合、出所を「QUICK資産運用研究所」と明示してください。
(QUICK資産運用研究所 中田裕子)
就活もESGで選ぶ時代、 ESG投資もここ数年の目先の話ではなく、先30年の話になるんでしょうねー 男か女かなんて、ほんとどうでもいい。こういうアンケート取ってる会社は、いつか刺されるだろうな。。