松井証券が9月に実施した「金融教育」に関する実態調査によると、中学生か高校生の子どもがいる人に「2022年度(22年4月)から高校の授業で金融教育が実施されることを知っていたか」を聞いたところ、「知らなかった」が75.0%を占めた。高校で金融教育が始まることについて、親世代でもまだ認知度が低いことがわかった。
「将来の資産形成や資産運用について質問されたときに、教えられる自信があるか」の質問では、「まったく自信がない(36.0%)」と「あまり自信がない(42.0%)」の回答が合わせて8割近くにのぼった。「とても自信がある」の回答は8.0%にとどまった。
調査対象は全国の20代から50代の男女500人と、中学生か高校生の子どもがいる男女100人の合計600人。9月にインターネットを通じて調査した。
全体では約8割(77.1%)の人が「自分たちの世代でも金融教育を行ってほしかった」と回答。お金に関する知識に「まったく自信がない(32.5%)」と「あまり自信がない(48.7%)」を合わせて8割以上になった。
学校で学びたかったことの1位は「お金関係(71.0%)」、2位が「仕事関係(47.2%)」、3位が「人間関係(39.0%)」という結果だった。