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資産運用の相談はどこにすればよい?相手の種類や必要な準備、相談する上での注意点とは(資産形成イロハのイ)

記事公開日 2022/2/17 18:00 最終更新日 2023/11/2 14:59 経済・ビジネス コラム・インタビュー 資産形成イロハのイ 金融コラム

【QUICK Money World 辰巳 華世】年金問題など老後不安の高まりもあり資産運用に興味を持つ人が増えています。しかし、資産運用にはある程度の金融知識が必要でいきなり初心者が始めるにはハードルが高い部分があります。今回はそんな資産運用に悩みがある人に向け、資産運用にどのような悩みがあるのか、資産運用の相談はどこでできるのか、資産運用の相談をするための準備、どのようなアドバイスがもらえるのか、相談する時の注意点などを紹介します。

資産運用についてどのような悩みがあるか?

資産運用の悩みは人それぞれです。資産運用を考えているけれど、「投資の方法や手順が分からない」とこれからの資産運用に悩んでいる人は多いと思います。また、既に資産運用を始めているが、「このままで大丈夫なのか?」「もっと良い方法があるのではないか?」と思う人もいるでしょう。一方で、「運用があまりうまくいっていない」や「損失が出てしまった」という深刻な悩みを抱えている人もいるかもしれません。

資産運用とまでいかなくても、「お金が貯まらない」、「今後の生活が心配」とお金の悩みを持っている人もいると思います。しかし、お金や資産運用にまつわる悩みは、給料や貯金などに繋がる話なので友達や身近な人に気軽に相談しにくい部分があります。また、特に資産運用は、金融情報など専門的な知識が必要となる側面もあります。なので、お金や資産運用について悩みを抱えている人は、信頼できる第3者の専門家からお金や資産運用についてアドバイスをもらうのは一つの良い方法です。

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資産運用の相談はどこにできる?

お金や資産運用の相談できる窓口は、いろいろあります。主には金融機関が多いですが、ファイナンシャルプランナー(FP)や、最近では独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)など個人で資産運用相談を請け負っている人もいます。ここではそれぞれの特徴について紹介します。

銀行

銀行では、貯金、投資信託、国内・海外の債券、保険など様々な金融商品を取り扱っています。地域に多く支店があるので最も気軽に行きやすいかもしれません。資産運用のセミナーやローン相談会など開催している銀行もあります。既に口座開設していて日頃から取引がある銀行であれば、資産の状況も把握してもらいやすいです。

証券会社

証券会社は、株や投資信託等の商品を扱っています。窓口のある証券会社であれば対面で営業担当の人が商品の案内やおすすめの投資プランを教えてくれます。取り扱っている金融商品の種類が多いのも特徴です。積立でコツコツと投資するよりも一括の株式投資を勧められることが多いかもしれません。証券会社でも投資に関するセミナーなどを開催していることがあるので、勉強も兼ねて参加してみると良いでしょう。

保険会社

保険会社では、生命保険などの他にも、個人年金保険、養老保険等の商品を取り扱っています。銀行や証券会社のように多くの金融商品を扱っているわけではないので資産運用という視点は少ないかもしれません。

不動産投資会社

不動産投資に興味がある人は、専門で取り扱っている業者へ相談すると良いでしょう。不動産投資会社は複数あり、会社により運用方法も異なるため予めホームページで情報収集を行い相談すると良いかもしれません。不動産仲介会社でも収益物件(投資用不動産)を仲介してくれるところがあります。

FP(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用・投資に限らず、家計を含む資産形成全体の相談ができるのが特徴です。今後の生活に必要な資産を計算し、家計や老後についてアドバイスをもらうことができます。ただ、相談するファイナンシャルプランナーによっては経験や資産運用の知識量、得意分野に差があることがあります。

銀行や証券会社など金融機関に所属している人もいるし、個人で活動している独立系FPもいます。FPには資格があり、主なFP資格はCFP、AFP、FP技能士の3つがあります。FPに相談する際は、これらのFP資格を保持しているかを確認した上で相談することをお勧めします。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)

IFAはIndependent Financial Advisorの略で、金融アドバイザーの業態の一種です。 その大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。特定の会社の商品を進められることはなく中立の立場でアドバイスをもらうことができるとされているのが特徴です。証券会社や銀行の支店だと担当者の人の転勤などがありますが、IFAの場合は同じ担当者から長期的に相談にのってもらうことができます。ただ、FPと同様、相談するIFAには経験や資産運用の知識量、得意分野に差があることがあります。

 

資産運用を相談できる先、つまりアドバイザーは多くあるため悩む方も多いと思います。最初から一つに絞らず、まずは利用している銀行や地元の証券会社から声をかけてみるのも一つです。いろいろな業態の窓口に相談してみて内容を比べて見るのも良いかもしれません。銀行や証券会社では、定期的に資産運用のセミナーを行っているので、いきなり相談だとハードルが高いと感じる場合はセミナーから参加しても良いかもしれません。

QUICK Money Worldでも、多様な講師を招いたセミナーなどのイベントを定期的に開催しています。過去のセミナーレポートや動画をまとめていますので、どうぞご活用ください。(過去の動画や記事は有料会員限定となります※初回登録から30日間は無料)⇒【ウェビナーアーカイブ】投資のスキルアップからプロの極意伝授まで QUICK Money World開催のセミナーを振り返る

資産運用を相談するための準備

資産運用を相談する時には準備が必要です。相談相手は資産運用の専門家ですが、その人のライフスタイルや将来必要な資金、すでに運用しているのであれば、その内容については本人しか把握できないので、そのあたりは予め説明できるよう準備しておく必要があります。

初めて資産運用を検討している場合は、資産をどのくらい増やしたいかなど資産運用の目的や目標、運用できる予算、運用したい期間をまとめておくと良いでしょう。資産運用と生活は密接に関係しています。月々の給料がいくらで、そのうち資産運用にまわせる金額はいくらなのかなど具体的な数字が必要になります。

現在の生活状況、家族構成、保有資産などはカウンセリングで聞かれる可能性があるため準備しておきましょう。

また、資産運用を始めるにあたり不安に思っていることや疑問点などもまとめておくと良いかもしれません。初心者であっても自分である程度下調べをして知識を入れておくことも大切です。資産運用についてネットや本を読み、何となくでも良いので基本的な知識を得ておくと話を聞く際も理解がしやすくスムーズです。そうすれば専門家から詳しく説明やアドバイスを聞いた上で自分で検討し判断することができます。

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既に資産運用をしていて今後について相談に行く場合は、今までの運用状況がわかる資料を持っていくと良いでしょう。初めて資産運用の取り組みを検討している場合と同様、資産運用の目的や目標、運用できる予算、運用したい期間など聞かれることは同じですのでそのあたりの準備も必要です。

どのようなアドバイスがもらえるか

ヒアリングした内容を踏まえて、自分に適した資産運用方法などをアドバイスしてもらえます。いつどの段階でどれくらいのお金が必要なのかが明確になり、そのためには月々どれくらいの額をどれくらいの利回りで運用する必要があるのかなど具体的な数字が出てくると思います。その上で、リスクとリターンを勘案してどの金融商品を選んでいくと良いかなど提案してもらえます。相談することで、本人も今後の資産の使い道を整理することができ、どのような資産運用を行うべきかが分かります。

ただし、相談先の業種や、得意分野によって、提案される商品に偏りがある場合があります。銀行は投資信託、証券会社は株式や投信を中心に提案してくるでしょう。保険を中心に提案するFPや、株式や仕組債を中心に提案するIFAも存在します。自分が求めていた提案と違うな、という違和感があれば、相談先を変えることも必要です

 

資産運用を相談する上での注意点

資産運用を相談する上でも気をつけることはあります。アドバイスをもらっても、最終的な投資の決断は自分ですることが大切です。銀行や証券会社などで相談した場合は、自社で販売する商品を勧められることが多いと思います。他社の商品と比べて手数料などコストが高い商品を紹介されるかもしれません。しかし、相談をしたからと言って、必ず相談先の商品を買わなくても良いです。

不動産投資などでは、不動産購入に借入(銀行からの融資)が必要になることもあります。融資を回収できる投資先かどうかは厳しい目で見なければ、自己破産に陥ることもあります。アドバイザーが紹介する商品の中には、リスクの高いものも存在するということです。

資産運用の相談をする先は一つである必要はありません。資産運用をする前にいろいろなタイプの相談先から情報を集めるのをおすすめします。特に資産運用の経験が無い人はいろいろなタイプの専門家に相談する中で学びながら自分の判断材料を増やしていくと良いでしょう。どの様な資産運用方法が自分に合っているのかを相談する中で見つけていくことをおすすめします。

そして、もっとも重要なことは、投資は自己責任だということです。投資商品は価格変動があります。資産運用にはリスクは付き物であるということを自覚した上で、自分にあった運用をしていくことが大切です。

アドバイザーは、あなたの資産運用の結果に必ずしも責任を負うわけではありません。相談先はアドバイスをくれますが、運用の結果がどうなろうと彼らが傷つくわけではないのです。どのアドバイザーにも共通することですが、あなたがアドバイスに基づいて何らかの金融商品を購入した場合、アドバイザーに手数料が入るというケースが多いです。相談先にとっては、あなたが何等かの金融商品を購入した時点で、目的を達成したことになるのです。

あなたは自分の資産と末永く付き合い、監視していく必要があります。自分の資産運用に責任を持つのは自分自身だということを忘れないでください。

まとめ

資産運用の悩みは人それぞれです。お金や資産運用について悩みがある場合は専門家に相談してみるのも一つの手です。相談先は一つである必要はなく、相談する中で自分にあった資産運用の方法を見つけていくことが大切です。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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