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株の始め方をわかりやすく紹介!失敗しないコツも解説(資産形成イロハのイ)

記事公開日 2025/3/25 16:30 最終更新日 2025/3/25 16:30 経済・ビジネス コラム・インタビュー 資産形成イロハのイ 金融コラム

【QUICK Money World 辰巳 華世】株式投資を始める人が増えています。今回は株式投資を始めたい人に向けて、株式投資の始め方、株式の基本的な取引方法、株式投資のメリット、株式投資で注意したいこと、失敗しない株式投資のコツ、株式投資を成功させるテクニックについて紹介します。

株式投資の始め方

株式投資とは、株式会社が発行する株式(株)と呼ばれる「証券」を購入することで企業に投資をすることです。投資家は、市場で株式を売り買いしたり、会社が支払う配当を受け取ったりして、利益を得ます。証券といっても現在ではペーパーレス化されており、昔のような紙の株券はありません。

企業は事業拡大のために資金調達をします。資金調達の一つの手段として株式を発行し、投資家はその企業の将来性に魅力を感じ、株式を購入します。投資家はその企業の株主となり、出資者の一人として、いくつかの権利を手に入れる一方で、一定の範囲で責任を負います。

株主の権利には、株主総会で企業経営の重要な方針に関する決議などに対して議決権を行使する議決権のほか、持ち分に応じて配当を受け取る権利である剰余金配当請求権、会社解散時に残った財産の分配を受け取る権利である残余財産分配請求権などがあります。

株主には責任もあります。株主有限責任と呼ばれる責任です。これは会社が万が一倒産した場合、出資した範囲でお金はゼロになる可能性があるというものです。ただし、出資した額以上の損失をこうむることはありません。

企業は調達資金を元手に事業を拡大し、成功すれば業績が良くなるなど成長します。市場で評価され株価が上昇したり、株主還元として配当を支払ったりします。投資家は株価の上昇による値上がり益や売却益、株主還元としての配当で利益を得ることができます。

株式投資を始めるためには、証券会社で口座を開く必要があります。証券会社に口座を開くためには、一般的に以下の手続きが必要です。

証券会社に口座を開く

  • 証券会社に口座開設を申し込む
  • 本人確認書類とマイナンバーを提出する
  • 必要事項を入力する
  • 必要書類を受け取る
  • 必要書類に記載された、口座番号やログインパスワード、取引パスワード等でマイページにログインする

国内には業態の異なる多くの証券会社があります。大手の証券会社では、駅前などに支店を持ち対面でのサービスを展開しています。一方、支店のないネット証券もあります。対面サービスのある証券会社を使うと、投資相談や提案を受けることができるのが利点の一つです。ネット証券はネット画面などから自分で売買注文を出します。ネット証券の方が売買手数料は一般に低水準です。自分にとって使い勝手が良い証券会社を選ぶと良いでしょう。

口座開設が終わったら、証券会社の口座に資金を入金しましょう。銘柄によって一口の最低投資額は異なります。その時の株価の状況にもよりますが、一口の最低投資額が600万円など大きな額が必要な銘柄から、1000円前後と少額で投資できる銘柄までいろいろあります。現在上場している企業のうち15%ほどの銘柄は5万円前後から株式が購入可能ですので、初心者の方は、ひとまず5万円程度入金して銘柄を選別するのもよいでしょう。

 

株式投資の基本的な取引方法

実際に株式を選ぶ

株式投資をするためには、まず最初に投資する銘柄を選ぶ必要があります。国内では約4000銘柄が上場しています(2025年3月時点)。その中から自分が投資したい銘柄を選ぶ必要があります。選ぶ基準は人それぞれです。配当や株主優待狙いだったり、業績拡大からの株価上昇期待、その会社の株主になり応援したいなど、自分なりの基準で選びましょう。ただし、あとで述べるように、値下がりのリスクも考慮しましょう。

株を購入する

銘柄が決まったら株式を購入します。インターネットの画面から注文したり、電話で注文したりと、いくつか方法があります。

株を購入する際、買いたい値段を指定する「指値(さしね)注文」とその時の株価で良い「成り行き(なりゆき)注文」があり、どちらかを選ぶ必要があります。指値注文では、現在の株価よりも安い値段で買いたい価格を指定し(例えば現在1000円だが、900円になったら買いたいと指値注文する)、成り行き注文は、現在取引されている価格で、とにかく今すぐ買いたい場合に使用します。

注文が成立することを「約定(やくじょう)」と呼びます。買い注文が約定したら、その後、株価の動きをフォローしていく必要があります。

チャートをもとに株の売却また保有するかを判断する

株を買った後は、日々の値動き、投資先や業界のニュース、世界経済の情勢などに注意し、保有を続ける、買い増す、売却するなどの判断をします。買った株価より値上がりすれば、資産価値が上がり、売却によって利益を得ることもできます。株価が下がった状態で売却すれば損をすることもあります。買った株式を一定期間保有し続ければ、配当金や株主優待を受けられる可能性があります。

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株式投資のメリット

株式投資には多くのメリットがあります。株式投資で株主になれば、配当金や株主優待を受けられる可能性があります。ただ、配当や株主優待は銘柄によって異なります。必ずあるものではないので投資する際に確認は必要です。購入時よりも株価が高くなれば、資産価値が高まり、売却益を得ることもできるのが株式投資の魅力です。

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もっと広い視点でみれば、株式投資は、経済・社会の発展に貢献します。企業は調達した資金を元手に事業を拡大し、取引先や消費者の支持を得て成功すれば、経済を進歩させ、社会を豊かにします。成功した企業は業績が良くなって株価も上昇し、新たな投資を呼び込む好循環に入ります。

 

株式投資で注意したいこと

株式投資には多くの魅力がありますが、投資をする際に注意したいこともあります。株価は日々刻々と動いています。株価は必ず上昇すると約束されたものではなく、場合によっては大きく値下がりするリスクを伴います

その銘柄の業績や経営状況など個別の要因だけでなく、日本経済や世界情勢の影響も受けて株価は変動します。また、24時間いつでも取引ができるわけではなく、取引時間が限られている点も注意したいところです。

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失敗しない株式投資のコツ

ここでは株式投資で失敗しないコツについて見ていきたいと思います。まず大切なことは、正しい知識を身につけることです。

株式投資に関する正しい知識を身につける

株式投資の知っておきたい知識は、株式投資とは何か?から始まり、メリット、デメリット、株式の購入・売却方法、チャートの見方など多岐にわたります。個別の銘柄について学ぶほか、日々変化する世界情勢や国内経済について常に関心を持つことも大切です。新聞やテレビ、ネットによる情報収集のほか、投資セミナーに参加してみる、投資本を読んでみるなどの方法があります。

ある程度の時間、株式投資について学ぶと、こうなった場合こうなりそうだと、自分なりの感覚が身に付いてくると思います。それでも、日々様々なことが起こりますから、過去の経験や感覚が通用しない場面もあることでしょう。株式相場は「生モノ」です。できるだけ時間を割いて、最新情報に気を配り、相場の変化を見落とさないことが大切です。株式投資を学ぶことで、経済や企業に関する知識が豊かになるメリットもあります。

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株式投資を成功させるテクニック

初心者が株式投資をする際に積極的に活用したい制度があります。

税制面でメリットがある少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金( iDeCo 、イデコ)を活用することで、上手に投資をすることができます。NISAやiDeCoについては、以下のページで紹介していますのでご確認ください。

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株価に影響を与えるイベントに注目しましょう。株式市場で注目されるイベントは数多くあります。経済指標の発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)など各国の金融政策、企業の決算報告、海外市場の動き、地政学リスクなどです。例えば、FOMCでは、米国の利上げの行方が債券、為替、株式相場へ大きく影響するので注目が集まります。最初からすべてを追うのは大変かもしれませんが、一つずつ、学んでいきましょう。

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個別企業の決算報告が株価に与える影響について、以下のページで紹介していますのでご確認下さい。

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まとめ

株式投資は、まず証券会社に口座を開くところから始まります。投資を始めたら、最新の情報に気を配り、リスクに注意しながら保有し、取引することが大切です。投資について自分なりの方法で勉強を重ね、スキルアップしていきましょう。

著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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