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井田幸昌、落札予想価格が10倍に高騰【Art Market Review】

SBIアートオークション

3月11日(木)から13日(日)までの3日間、日本最大のアートフェアである「アートフェア 東京」が東京国際フォーラムにて開催された。昨年に引き続き、コロナ禍での開催となったが、来場者数は延べ4万3390人を記録し、大いに賑わいをみせた。今回は、アートフェア2日目に同会場別ホールにて企画開催されたSBIアートオークションについてレポートする。

平子雄一、高い伸び率で注目

本セールでは、国内外で活躍する現代美術作家のオリジナル作品48点、マルチプル作品20点、NFT作品1点、合計75点の作品が出品された。通常のセールと比較すると作品点数は少なかったものの、落札予想価格平均(750~1200万円)が比較的高めの選りすぐりの作品が揃い、見応えのあるセールとなった。落札総額は、12億8411万3000円(落札手数料含む・以下同)。不落札はわずか1点のみで、落札率98.7%という高記録を達成した。

最高落札額を記録したのは、草間彌生のLOT.054《INFINITY NETS》(100×80.5㎝、アクリル・キャンバス)。代表的なモチーフの1つである網をキャンバス一面に赤色で描いた作品は、落札予想価格8000万~1億4000万円のところ、1億6100万円で落札された。次いで、奈良美智、ロッカクアヤコ、村上隆×ヴァージル・アブローが続く。現在の日本のアートマーケットを牽引している代表的な作家が安定した結果を残している。

高い伸び率で注目を集めたのは、平子雄一のLOT.018《Lost in Thought 5》(181.8×227.4㎝、アクリル・キャンバス)。落札予想価格300~500万円のところ、2760万円で落札された。落札予想価格上限のおよそ5倍となる価格での落札となっている。平子は、現代社会における自然と人間との境界線をテーマに作品を制作しているアーティストで、平面作品だけでなく、彫刻やインスタレーション、サウンドパフォーマンスなど幅広い表現手法を用いて、作品を発表している。アートフェア東京の出展ブース内でも、樹木と人間が融合した人物をモチーフにした大型の立体作品やキャンバス作品を展示しており、来場者から強い関心を向けられていた。現在、勢いがある作家の一人といえよう。

平子雄一 LOT.018《Lost in Thought 5》

井田幸昌、更なる価格上昇に期待

今回は、井田幸昌(いだ・ゆきまさ、1990‐)を取り上げて、レポートする。井田は、2016年に、現代芸術振興財団が主催の「CAF 賞」で審査員特別賞を受賞。2017年には、世界的な作家とともにレオナルド・ディカプリオファウンデーション主宰のチャリティーオークションへ最年少で参加するなどの経歴を持ち、国内外で高い評価を得ている。「一期一会」を作品のコンセプトとし、「今、という二度と体感できない時」を、自身のフィルターを通し表現している。

今回のセールでは、LOT.007《End of Today 6/1/2017 (KAWS)》(33.3×24.1㎝、油彩・キャンバス)が出品された。井田の力強いストロークと質感による独創的な表現が印象的な人物画は、落札予想価格300~500万円のところ、予想価格上限を大幅に超える839万5000円で落札された。本作は、井田の代表的な作品シリーズである 《End of Today》 からの1作である。

井田幸昌 LOT.007《End of Today 6/1/2017 (KAWS)》

同一シリーズ(同サイズ、人物画)の出品データを抽出したACF指標より、その動向を読み解く。

2019年の出品では、落札予想価格30~50万円のところ、184万円で落札されている。落札予想価格上限の3倍を超える価格での落札となっている。以降、落札予想価格は右肩上がりで推移しており、2022年には、落札予想価格が300~500万円となり、2019年と比較すると10倍に高騰している。落札価格も各年ともに落札予想価格の倍以上の価格で推移し、順調に記録を伸ばしている。

ACF美術品パフォーマンス指標

ACF美術品時価指数

2022年、落札価格平均が下降しているように見受けられるが、これは2021年6月に香港で開催されたセールでの突出した好結果(約1000万円での落札)が影響しているためであり、下降傾向にあるという動きではない。残された2022年の結果を踏まえ、どのようなグラフを描くのか今後も注視していきたい。

4月26日(火)から、ピカソの生誕の地ミュージアム(スペイン)で、アジア人アーティスト初となる個展を開催している。国際的にも活躍の場を広げ、注目を集めている井田。更なる価格上昇も期待できそうだ。

(月1回配信します)


※アート・コンサルティング・ファーム提供  ⇒リポート全文はこちら
 ※次回のSBIアートオークション開催予定は5月27日、28日

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