QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2022/07/19)
・業績続伸見込む当研究所の今期予想を据え置く
企業価値研究所は同社の23/2期業績の続伸を見込み、営業利益は前期比32%増の700億円と予想する。前回予想を据え置く。1Qは前年同期比で営業増益だったが、大幅な円安や特殊要因を踏まえると実質的には厳しく、中国のロックダウンの影響などを受け想定より鈍い出足だった。ただ、EV関連の旺盛な需要を背景にロボットは堅調。1Qの受注は全体でも過去最高を更新するなど想定より強かった。豊富な受注残や円安、中国のロックダウン解除等もあり、2Q以降の業績は挽回が進むとみる。会社が据え置いた23/2期の業績計画(営業利益720億円)は、引き続き概ね達成が視野に入る水準とみる。
・堅調な業績推移見込む来期・再来期予想も継続
当研究所では24/2期、25/2期と堅調な業績推移を見込む予想も継続する。世界経済の減速懸念が浮上し、需要環境の先行きに不透明感が高まっているが、高水準の受注残や自動化投資の需要の底堅い見通し、為替円安の効果等を勘案した。23/2期の1株当たり年間配当金は22/2期比12円増の64円を会社は計画。当研究所は24/2期、25/2期の配当も増加基調の推移を見込む。
・リスクファクター ~中国での再ロックダウン等
・アナリストの投資判断 ~割高感は薄まる。緩やかに持ち直すと予想
株価は今年に入り軟調。現状の当研究所の23/2期予想PERは約21倍。東証プライム市場や機械・電気機器セクターの平均水準(15倍前後)に比べ依然高いが、同社の過去の平均水準を大きく下回り、割高感は薄まったとみる。中国の再ロックダウンへの懸念等が燻っており当面PERが上昇に向かう展開は期待し難いが、円安を背景とした利益改善への期待は継続するとみており、株価は今後緩やかに持ち直すと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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