米国のバイデン政権にとって、内政上の最大の課題は高水準が続くインフレの鎮静化だろう。連邦準備制度法により「雇用最大化」と「物価安定」のデュアルマンデートを負ったFRB(米連邦準備理事会)は、失業率が3.6%の歴史的な低水準にあるなか、金融政策の焦点を物価安定に合わせなければならない。 6月の平均時給上昇率は前年同月比5.1%だった。FRBが政策目標の指標としているコア消費支出物価指数(PCE)の上昇率は4.7%であり、平均時給の伸びを0.4ポイント下回る。もっとも、食品やエネルギーを含む総合指数をみると6.3%の上昇で、実質賃金の上昇率はマイナス1.0%だ。消費者の実質的な購買力が低下してい...
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