QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/08/25)
・「イーフト」開発費償却負担は今期3Qから軽減予定
連結事業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。今期1Qに開始したサッカーゲーム「イーフト」の開発費償却・スロースタートにより今期は成長の踊り場を見込むが、「イーフト」が軌道に乗る来期は前期の過去最高を大幅更新へ。今期予想は「イーフト」の想定を上回る開発費・スロースタートを反映し前回から大幅減額。前期比では「遊戯王MD」の通年寄与、「遊戯王」拡大、G&S、AMの回復、円安効果が「イーフト」関連費と相殺される見通し。なお、1Q大幅減益の主因である「イーフト」の開発費償却負担は3Qから軽減予定。来期は「遊戯王MD」の償却一巡に加え、グローバルIP活用など家庭用新作の貢献も。
・「遊戯王」のIP価値最大化や「イーフト」ユーザーの裾野拡大に期待
カードゲーム「遊戯王」の勢いが止まらない。当研究所は今期カードゲーム売上高の過去最高更新(22年ぶり)を予想。来期は横ばい圏を見込むが、「遊戯王」休眠ユーザー開拓に成功した「遊戯王MD」や4人同時対戦のモバイル向け新作「遊戯王クロスデュエル」など、「遊戯王」全体でのIP価値最大化に期待。「イーフト」も基本プレイ無料、クロスプラットフォーム展開をテコとしたユーザーの裾野拡大→中長期の成長ドライバーとして期待したい。
・リスクファクター ~開発費の回収リスクなど
・アナリストの投資判断 ~割安感強く、新作の情報・動向やスポーツイベントによる商機に注目
来期PER(当研究所予想)は15倍。コロナ前の実質20倍程度と比べ割安感が強い。グローバルIPを活用した家庭用大型新作(今期中に情報発信予定)、モバイル向け「遊戯王クロスデュエル」(年内開始予定)の動向に加え、11・12月開催のサッカーW杯、来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシックによる商機にも注目したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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