【日経QUICKニュース(NQN) 岡田真知子】円相場が1ドル=144円台まで下げ、約24年ぶり安値になった。鈴木俊一財務相は9月7日午後、「最近の動きは急激な印象で、円安に一方的に振れており、憂慮している」と述べた。松野博一官房長官も「一方方向の為替の変動については注視している」と話した。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストによると、当局の為替介入の本気度はまだまだ低い。「無秩序」や「断固たる措置」といった強い表現が使われていないためだ。後藤氏がまとめた「本気度レベル」にあてはめると「差し迫った介入の可能性は低い」。さて市場はどこまで本気度を試すのか。