【日経QUICKニュース(NQN)】金融市場で米国の「5月利上げ」予想が一気に増えた。米金利先物の値動きから米金融政策を予想する「Fedウオッチ」では、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の政策金利について5.0~5.25%との予想の確率が3日時点で59.5%へ急上昇した。日本時間6日午前の時点では60%台前半となっている。3日発表の1月の米雇用統計と米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が強い結果だったのがきっかけだ。
今月のFOMCでの利上げで4.5~4.75%となった米国の政策金利は、3月のFOMCでも0.25%引き上げられて4.75~5.0%になるとの予想が圧倒的だ。このため「5月は5.0~5.25%」との予想確率の急上昇は、米連邦準備理事会(FRB)が5月も利上げを続けるとみる市場参加者が増えたのを示す。
これまではインフレ鈍化で5月の政策金利は4.75~5.0%と3月から据え置き、つまり「利上げは3月で打ち止め」との予想が優勢だった。米経済の強さを示す統計の発表で「5月も利上げ」との予想が逆転した。