【日経QUICKニュース(NQN) 椎名遥香】外国為替市場で円が急伸している。欧米で高まる金融システム不安を受けて米連邦準備理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げ観測が後退しているためだ。米銀の経営破綻に端を発した金融不安が欧州にも飛び火したことでリスクオフ(運用リスクの回避)の局面で選ばれやすいスイスの通貨フランも敬遠され、消去法的に円が買われやすい状況となっている。
スイス金融大手クレディ・スイス・グループの株価急落で金融不安が高まった15日の海外市場で、円は対ドルで一時1ドル=132円22銭近辺と2月14日以来ほぼ1カ月ぶりの高値をつけた。クレディ・スイスがスイス国...
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