(この記事は今週のマーケットエッセンシャルの要約です)
シリコンバレーバンク(SVB)の破綻に端を発した金融不安は、日本経済にとって悪い話ばかりではない。世界的に金利が落ち着いたため、3月末にかけて外債評価損が減少し、株価も上昇した。公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1~3月期に10兆円を超える運用益を確保したもようで、地域銀行の外債評価損の拡大にも歯止めがかかった。
GPIFの2022年度の収益は7月初めに公表されるが、内外の株式と債券の4つの資産の運用がベンチマーク通りだったと仮定すると、1~3月の運用損益は10兆4000億円程度の黒字となり、年度通算の収益...
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