【日経QUICKニュース(NQN)】三菱UFJが3営業日ぶりに反発している。一時、前週末比17円90銭(2.1%)高の865円90銭まで上昇した。売買代金も寄り付きから10分ほどで100億円を超えた。前週末にJPモルガン・チェースが発表した1~3月期決算で利益が市場予想を上回り、同社株は同日の米市場で7%超上昇した。同日発表のシティグループなど前週末に発表された米金融機関決算は業績の好調さを示す内容が多く、金融不安への懸念が後退した。
三井住友FG(8316)は一時2.4%高、みずほFG(8411)が同1.8%高と、傘下にメガバンクを持つ金融株に買いが目立つ。3月に米銀行の破綻が相次ぎ、足元では銀行を傘下に持つ金融機関決算への警戒が強まっていた。市場では「米金融決算の出だしが好調だったことを背景に、国内銀行株にも買いが優勢となっているようだ」(国内証券のストラテジスト)との指摘があった。