【日経QUICKニュース(NQN)】米連邦準備理事会(FRB)が13~14日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を決めるまであと3日。次々回である7月25~26日のFOMCまで見据えると、今回は見送って7月に利上げに動くという「スキップ」観測が現時点の金融市場では優勢になっている。
米金利先物の値動きから予想する「Fedウオッチ」によると、9日時点で6月のFOMCで政策金利を現行の「5~5.25%」に据え置くとの予想の確率が70.1%、0.25%利上げ予想の確率が29.9%となっている。一方、7月のFOMC後を巡っては現行の「5~5.25%」のままが30.1%、「5.25~5.5%」が52.8%、「5.5~5.75%」が17.1%だった。
6月の2通りの予想と7月の3通りの予想のそれぞれの確率を掛け合わせると「6月は5~5.25%」と「7月は5.25~5.5%」つまり「6月据え置き、7月0.25%利上げ」の組み合わせが37%と最多になる。「6月据え置き、7月0.5%利上げ」の組み合わせも12%あり、この2つが「スキップ」観測だとすれば合計49%に達する。
「6月も7月も政策金利は現行水準のまま」つまり「利上げは5月で打ち止め」という予想もなお21.1%ある。さらに「6月に利上げし、7月は据え置き」という「6月で打ち止め」の予想も15.8%あり、市場の予想は定まっているとは言いがたい。13日には5月の米消費者物価指数(CPI)の発表も予定され、市場の見方はなお揺れそうだ。