【日経QUICKニュース(NQN)】ホンダ(7267)が続伸した。終値は前日比157円(4.3%)高の4536円だった。一時は4583円まで上昇し、2007年7月以来、およそ15年11カ月ぶりの高値を付けた。14日、同社が生産する「ホンダジェット」をベースにした新型の小型ビジネスジェットを28年にも製品化すると発表した。朝方から続く自動車株高と併せて、ホンダ株の買いに勢いが付いた。 新型機は最大11人乗りで、従来機よりも燃費を向上させる。ホンダは「ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断を可能とする」としている。 トヨタも午後に一段高となった。前日比1...
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ビジネスジェット市場はここ数年順調に拡大している。現在のホンダジェットはいわゆる超軽量ジェット(VLJ)に属するが、今回発表された新型機は11人乗りということで、一回り大きい機体クラスでの市場に商機を探る。このクラスはコロナ禍以降に需要が急拡大しているものの、セスナなどライバルメーカーも多い。ただ、ホンダジェットの強みは燃費と航続距離、居住スペースの快適性なので、出せば売れる気がする。特に、燃費の良さは昨今の原油高においては強力なセールスポイントになりそう。あと、GEと共同でカーボンニュートラル対応の合成燃料を使用できるエンジンの開発を進めているのも、今後の布石となるんじゃないかな。 実はホンダの航空機事業は未だ赤字であると推測されているけれど、これで黒字化というゴールテープが視界に捉えてくる。稼ぎ頭の二輪事業は電動化の道筋がたっているから、後は四輪事業をどうしていくか、だろう。