【日経QUICKニュース(NQN)】外国為替市場で円売りが加速している。日本時間19日早朝に円は対ドルで1ドル=142円に迫る水準まで下落。チャート分析の一目均衡表の週足では、ドルからみた上値抵抗水準である「雲」を上抜けしつつある。先週は米連邦準備理事会(FRB)も日銀も金融政策を決める会合を開き、政策方向の違いが日米間で鮮明になった。このため円売り・ドル買いが増えた。
一目均衡表では過去の一定期間における高値と安値の平均値や中間値をもとに、これまでの値動きが今後の相場へどのような影響を及ぼすかを示す先行スパンが2本描かれる。それらの線に挟まれたエリアが「雲」で、上値抵抗や下値支持の水準として意識される。相場が雲の中にあるうちは今後の方向性が見極めづらい一方、それを抜けてくれば値動きのトレンドは明確になりやすい。