【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇バンク・オブ・カリフォルニア、パックウエスト買収へ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は25日、米地銀バンク・オブ・カリフォルニアがパックウエストを買収する方向で大詰めの交渉をしていると報じた。パックウエストの時価総額は約10億ドルと、M&A(企業買収)の規模は大きくないとしている。地銀3行の破綻を受け、両行の預金が大幅に流出したと伝えた。(報道を受けパックウエスト株は急落。CNBCによると、両行は株式市場取引終了後に統合を発表した。)
(https://www.wsj.com/articles/banc-of-california-pacwest-in-advanced-talks-to-combine-d9e48a1f?mod=hp_lead_pos1)
◇バイデン大統領の愛犬コマンダー、護衛官7人を噛む
米ニューヨーク・ポスト紙は25日、バイデン大統領の愛犬であるジャーマン・シェパードのコマンダーが少なくとも7人のシークレット・サービスに噛みつき、1人は入院したと報じた。「ホワイトハウスは独特の環境で、家族のペットにストレスになることが多い」とジル夫人の報道官が声明で述べたとしている。前の愛犬メジャーも護衛官にかみついたと伝えた。
(https://nypost.com/2023/07/25/white-house-blames-first-dog-commanders-bite-spree-on-stressful-environment/)
◇プーチン氏は脱力状態で行動できず、ワグネル反乱の直後
米ワシントン・ポスト紙は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの指導者プリゴジン氏が6月24日朝に反乱を起こした際、プーチン大統領は脱力状態に陥り行動できなかったと報じた。ウクライナと欧州の高官によると、ロシアの安全保障担当が反乱の2、3日前に警告したものの、実際に反乱が起きるとプーチン氏はうろたえ混乱、対応できなかったとしている。「ロシア軍との意思決定が空回りしていた」とする米中央情報局(CIA)のバーンズ長官の先週のコメントと一致すると伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/world/2023/07/25/putin-prigozhin-rebellion-kremlin-disarray/)
◇政治システムはブラックボックス、説明なき中国外相の交代
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は25日、中国の習近平国家主席が自ら起用した秦剛外相をわずか7カ月で説明なく交代させたと報じた。サプライズの解任で、中国の「ブラックボックス」的な政治システムに疑問を投げかけたとしている。1カ月不在の秦剛氏をめぐりソーシャル・メディア上で不倫問題を含め様々な観測が飛び交っていたと伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/china-foreign-minister-qin-gang-replaced-63660fad?mod=hp_lead_pos10)
◇メイド・イン・チャイナをアマゾン流販売、TikTokが米国で
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は25日、中国の短編動画投稿サイトTikTok(ティックトック)が米国市場で「メイド・イン・チャイナ」を販売すると報じた。8月初めに「ソールド・バイ・アマゾン」と類似したサービスを開始、中国メーカーや小売店から委託された衣料品、家電製品、キッチン用品などを保管・出荷するとしている。米国で成功した中国のPDDホールディングスのティームーやシーインに続くとしている。
(https://www.wsj.com/articles/tiktoks-next-plan-for-u-s-dominance-selling-made-in-china-goods-44943693?mod=lead_feature_below_a_pos1)
◇UPSが労組と暫定合意、大規模スト回避か
米ニューヨーク・タイムズ紙は25日、米運輸大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が32万5000人以上の属する労働組合と5年契約で暫定合意したと報じた。時給を今年2ドル75セント(約388円)引き上げ、契約期間を通じて合計で時給7ドル50セント(1058円)上げる提案を組合側が暫定的に受け入れたとしている。既存契約が切れる8月1日以降のストライキ決行を組合員97%が賛成していたが、スト回避に向け前進したと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/07/25/business/economy/ups-teamsters-contract-strike.html)