【日経QUICKニュース(NQN)】外国為替市場で円高・ドル安が急速に進んだ。日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用の柔軟化を決め、発表後の28日午後は円が1ドル=138円台前半まで上昇した。チャート分析からみると、一目均衡表における「雲」が、円の一段高を阻めるかどうかに注目だ。
一目均衡表において過去一定期間の高値と安値の平均値や中間値をもとに、これまでの値動きが今後どのように影響するのかを示すのが先行スパン1と2で、この2本の線に挟まれたエリアが「雲」と呼ばれている。雲は相場の抵抗帯として意識されやすいが、ドルからみて雲の下限に近づいており、正念場といえそうだ。