国内公募の追加型株式投資信託のうち、バランス型(QUICK独自の分類)の純資産総額(残高)首位が交代した。野村アセットマネジメントが運用する「のむラップ・ファンド(普通型)」の残高が22日時点で5248億円となり、セゾン投信が運用する「セゾン・グローバルバランスファンド」の5245億円をわずかに上回った。首位交代は2024年1月上旬以来、およそ1年ぶりとなる。
「のむラップ(普通型)」は値動きが異なる5本の中から選べる「のむラップ・ファンド」シリーズの1本で、リスクレベルがちょうど真ん中に位置する。25年1月22日時点の過去1年間(=240営業日ベース)の資金流入額は推計で1552億円と、「セゾン・グローバル」(276億円)の5倍以上だった。
新NISA(少額投資非課税制度)では、「のむラップ(普通型)」が成長投資枠のみ対象、「セゾン・グローバル」が成長投資枠とつみたて投資枠の両方対象になっている。一方、「のむラップ(普通型)」は販売会社数が130社超と比較的多く、順調な資金流入が残高増加につながった。
バランス型投信の前回の首位交代は24年1月上旬。当時首位だったアセットマネジメントOneの「投資のソムリエ」を「セゾン・グローバル」が抜き、そこから1年あまり残高首位を維持したことになる。
◇のむラップ・ファンドのサイト(野村アセットマネジメント)