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話題のChatGPTとは?株式市場でも注目のテーマ株!ChatGPT株を紹介

市場用語再点検!ChatGPT株

【QUICK Money World 辰巳 華世】最近、何かと話題のChat(チャット)GPT。平易なことばでやりとりできるChatGPTの登場は、インターネット検索のあり方やわたしたちの仕事を大きく変える可能性があり大きな注目を集めています。株式市場でも注目のテーマ株の一つです。今回は、そんなChatGPTについて、ChatGPTとは何か?という基本的な話から、市場で注目のChatGPT株について紹介します。

■ChatGPTとは

ChatGPTは、2022年11月にサンフランシスコの新興OpenAIが開発し公表した自然な文章を生成する人工知能(AI)です。ChatGPTは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれるトランスフォーマーニューラルネットワークの一種を基にしている対話型AIで、質問に答えて自然な言葉で文章を生成することができます。

ChatGPTでできること

今までのネット検索では、キーワードから検索された結果の一覧の中から利用者が一つずつクリックして必要な情報を発見していきました。しかし、ChatGPTを使えば、例えば「A国への3日間への旅行計画を立てて」と質問すれば、「1日目はB都市を観光し、Cカフェでランチを食べた後、D都市を訪問。夜はパフォーマンスを楽しみながらEレストランでディナー」などと質問にぴったりとあった回答を瞬時に返すことができます。

ChatGPTでは、質問への回答、文章の生成、要約、翻訳、クリエイティブな文章やコードの作成など、様々な言語関連の作業に利用することができます。文章だけでなく、写真、絵画、イラストなどの画像分野の生成も可能です。

 

ChatGPTの正確性

ChatGPTは人工知能のモデルであり、人間のように意識や理解力を持っているわけではありません。そのため、一部の情報については正確でない可能性があります。また、モデルは事前学習された情報の範囲までしか知識を持っていません。現段階では、2021年9月までの情報をベースに訓練データを用意していると言われており、その後の最新情報については把握していない場合があります。

ChatGPTはさまざまな情報源を利用しており、インターネット上のテキストデータから学習しています。すでに皆さんもご存知のことではありますが、インターネット上にある情報が必ずしも正確なわけではありません。中には、誤った情報やフェイク記事などさまざまな情報が流れています。ChatGPTは、インターネット上のテキストデータからも学習しているので、そもそも学習している内容が正しくない可能性もあるので、そのあたりは注意する必要があります。

ChatGPTの料金

ChatGPTは、インターネットが使えれば無料で誰でも利用することができます。登録に必要なのはメールアドレスだけなので登録も簡単です。まだ使ったことがない人は、登録して無料版を使ってみると良いでしょう。ChatGPTはアプリにも対応しています。ただし、現段階では、アプリの公開はiPhoneのみとなっています。

一方、ChatGPTの利用には有料プラン「ChatGPTplus」もあります。有料版は最新の言語モデルを使用しており、より便利で、より早い応答が期待できるといわれています。月額20ドルです。料金については、変更される場合がありますので、利用の際は最新の情報を確認することをおすすめします。

ChatGPTの今後

ChatGPTの登場はAIの進化が新たな段階に入ったと、今後のAIがもたらす変化に注目が集まっています。AIとの対話ソフトの様に「創るAI」の登場は今後の検索のあり方や人びとの働き方などを大きく変える可能性があります。簡単に文章を作成してくれたり便利な面もありますが、利用については、著作権や情報の正確性の問題、サイバー犯罪に悪用される可能性などさまざまな課題があり、世界的に使用を規制する動きも出始めています。ChatGPTは発展段階にあり今後も引き続き注目を集めそうです。

■ChatGPT株

ChatGPTは、株式市場でも注目されています。ChatGPTの登場以降、生成AI(人工知能)に関連した銘柄に熱い視線が注がれています。

ChatGPTの登場によりAIの進化が新たな段階に入り、今後のAIがもたらす社会への変化に関心が集まっています。

ChatGPTの広がりとともにサイバーセキュリティへの注目も高まっています。ChatGPTはとても便利な部分もありますが、技術を悪用してフィッシング詐欺やサイバー攻撃などに利用されるリスクもあります。そういった懸念からもサイバーセキュリティ対策がより意識されています。また、例えば、ChatGPTの技術をカスタマーサービスなど顧客とのやりとりで活用する企業なども今後増えることが予想されます。顧客とのやりとりでのセキュリティ上のリスクなどが意識されるとサイバーセキュリティ関連企業の需要も高まります。

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■代表的なChatGPT銘柄

ここではいくつか代表的なChatGPT銘柄について見てみましょう。

ChatGPTなどの生成AIのソフトへの投資が増えるとともに、ハード面ではそれを処理する半導体の需要の高まりも期待されます。

米国での代表的なChatGPT銘柄は、米マイクロソフト(MSFT)とエヌビディア(NVDA)です。米マイクロソフトは、ChatGPTの開発企業のオープンAIと提携関係にあります。技術の一部はマイクロソフトのプラットフォームやサービスにも活用されています。

一方、エヌビディアはハード面で期待が集まります。AIブームを追い風に画像処理半導体(GPU)の活用が大幅に増え、成長が加速するとの期待が高まっています。

また、これまで検索の分野で優位に立っていたグーグル検索サイトのアルファベット(GOOGL)も自社開発の対話型AIサービス「Bard(バード)」を公開するなど競争は激化しています。

東京株式市場でも、AI関連銘柄はテーマとして注目されています。

ソフトバンクグループ(SBG、9984)は、傘下のソフトバンク(9434)が米半導体大手のエヌビディアと、生成AIと高速通信規格「5G」「6G」に向けたデータセンター構築で協業すると発表。米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が、SBGの孫正義会長兼社長と面会したことを明らかにしたことも注目されています。

生成AI関連の半導体検査装置のアドバンテスト(6857)、AI活用の業務支援ツールを提供するユーザーローカル(3984)、エヌビディア代理店のマクニカホールディングス(3132)、AI運用を支援するAI inside(4488)、AI開発のソフトウエア提供のブレインズテクノロジー(4075)なども市場で注目されています。

サイバーセキュリティ関連銘柄

ChatGPTなど生成AIの広がりとともに、サイバーセキュリティ関連銘柄も株式市場では注目を集めています。日本の大手サイバーセキュリティ関連では、トレンドマイクロ(4704)やデジタルアーツ(2326)などがあります。米国の銘柄としてゼットスケーラー(ZS)、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)などがあります。

 

■ChatGPT銘柄投資の注意点

ChatGPTの登場により、今後、AIがもたらす変化に注目が集まっています。株式市場でも注目テーマの一つとなり、今後の成長が期待されています。ただ、ChatGPT銘柄の投資では、知っておきたい注意点もあります。

ChatGPTの登場は、社会に衝撃を与え大きな話題となりました。ChatGPTの活用は、とても便利な部分もありますが、著作権の問題やサイバー犯罪など悪いことに悪用される可能性も否定できず、世界中で対話型AIとの共存の仕方を模索している段階です。

2023年5月に開催された主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)でも、一連の討議でChatGPTなど汎用的なAI技術について話し合いがされ、G7主導による国際ルールづくりを急いでいます。

ChatGPTなどAI技術は進化し続けていますが、世界的に規制する動きも広がっており今後の動向に注意する必要があります。

■まとめ

ChatGPTは、対話型AIで、質問に答えて自然な言葉で文章を生成することができます。ChatGPTの登場は、ネット検索のあり方やわたしたちの仕事を大きく変える可能性があり大きな注目を集めています。株式市場でも注目のテーマ株の一つです。

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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