【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇バスタブとリビングなし、縮んだ米国の住宅
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は22日、米国の住宅のサイズが縮小したと報じた。住宅ローン金利が大幅上昇するなか、購入希望者が手の届く価格にするため住宅建設会社がバスタブや独立したリビングルームなどをなくすなどした結果、全米平均の住宅の広さは2420平方フィート(約225平米)と、2018年の水準から10%狭くなったとしている。人気が高いシアトルの新築住宅は5年で18%狭くなり、サンアントニオの住宅は14%縮小したと伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/housing/home-prices-mortgage-rates-smaller-houses-34e06123?mod=hp_lead_pos8)
◇投資家が懸念、上場申請したアームの中国リスク
英フィナンシャル・タイムズ紙は22日、ソフトバンクグループ傘下で米ナスダック市場に上場申請した英半導体設計大手アーム・ホールディングスの中国リスクを投資家が懸念していると報じた。売上高の4分の1が中国のアームは「重大リスク」と警告したとしている。4つの異なるファンドの運用責任者の一部は、米中の関係悪化が世界の半導体業界に与える影響を恐れていたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/db856597-4c68-4392-b158-7eed39fb8f2e)
◇トランプ前米大統領、選挙で勝てば高い関税導入も
米ワシントン・ポスト紙は22日、トランプ前大統領が2024年大統領選で勝利した場合、新たな高い関税の導入を検討しており、世界経済戦争に発展する恐れがあると報じた。16日夜にニュージャージーのゴルフ施設に元政府高官や元下院議長らを招き、選挙戦における貿易に焦点をあてた経済政策を協議したとしている。トランプ氏は全ての輸入品に自動的に10%の関税を課すべきと主張したと伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/business/2023/08/22/trump-trade-tariffs/)
◇米FRB、インフレ率目標2%達成は容易じゃない
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス記者は22日、連邦準備理事会(FRB)がインフレ率目標2%を達成するのは容易ではないと解説した。公式には年内にあと1回利上げするかに焦点をあてるとしているものの、どれほど長く金利を高い水準で維持するかの方が重要だとしている。インフレ率目標を2%から3%に引き上げる案もあるが、FRB高官は選択肢にないと主張していると伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/central-banking/how-hard-should-the-fed-squeeze-to-reach-2-inflation-77dbf56f?mod=hp_lead_pos1)
◇米メタ、スレッズのウェブ版の提供開始
米CNBCは22日、メタが短文投稿アプリ「スレッズ」のウェブ版提供を開始したと報じた。利用者が急増した当初の勢いが失速する中、PCからアクセスできるウェブ版を導入したとしている。広告主やインフルエンサーはX(旧ツイッター)に対抗するためには機能の充実が必要だと主張していると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/08/22/metas-threads-is-now-available-on-the-web-as-zuckerberg-takes-on-x.html)
◇ギリシャ北部の森林火災、不法入国者18人の焼死体
ユーロニュースは22日、ギリシャ北部ダディアの森林火災が4日前から続き、不法入国者とみられる18人の焼死体が見つかったと報じた。ダディアは欧州で重要な自然保護地区に指定されているとしている。7月18日にはロードス島で大規模な火災が発生、観光客約2万人が退避したと伝えた。
(https://www.euronews.com/2023/08/22/18-bodies-found-in-greek-forest-as-wildfires-ravage-north-of-the-country)