【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇明言避けるFRB高官、利上げ終了見通しでも
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙で金融政策を担当するニック・ティミラオス記者は1日、米連邦準備理事会(FRB)高官がインフレ抑制のため金利をこれ以上引き上げる必要がないと自信を高めているが、利上げ終了を宣言する準備はできていないと解説した。パウエル議長は時期尚早のインフレ勝利宣言を警告したとしている。経済とインフレ率の予測が簡単ではないこと、市場のラリー(大幅上昇)を招きたくないなど複数の理由で利上げ終了宣言を躊躇していると伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/central-banking/fed-interest-rate-hikes-b19c2ab2?mod=hp_lead_pos2)
◇高級百貨店ニーマン・マーカス、サックスの買収提案を拒否
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、米高級デパートのニーマン・マーカスがサックス・フィフス・アベニューの買収提案を拒否したと報じた。サックスは競合相手の買収に意欲的、ニーマンは売却を選択肢にしているにもかかわらず、交渉は決裂したとしている。30億ドル(約4400億円)規模の提案の多くが現金ではない取引条件が影響したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/deals/chasing-neiman-marcus-sakss-latest-merger-bid-is-rejected-0dada67f?mod=hp_lead_pos6)
◇金が最高値更新、利下げ観測でドル安地合い
英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、金相場が2020年8月の高値を超え過去最高値を更新したと報じた。中東緊張に加え、米連邦準備理事会(FRB)が来年利下げに動くとの観測が寄与したとしている。ドル建てで取引されるため、ドル安の局面で金相場は上昇する傾向があると伝えた。
(https://www.ft.com/content/bd0684bf-627f-4bfc-bfd9-6e4f91a2870e#post-00b979b6-f2e5-449b-bcf9-e68399564652)
◇世界各地でハマス暗殺計画、イスラエル情報機関が準備
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、イスラエル情報機関が世界各地でハマス幹部を暗殺する計画の準備をしていると報じた。ネタニヤフ首相の指示を受けたもので、レバノン、トルコ、カタールなどで暮らすハマスの幹部を標的にするとしている。イスラエルの対外情報機関モサドは暗殺の長い歴史があると伝えた。
(https://www.wsj.com/world/middle-east/israel-plans-to-kill-hamas-leaders-around-the-world-after-war-da88e6b9?mod=hp_lead_pos8)
◇ECBの監督担当理事、銀行ボーナスの監督強化を
英フィナンシャル・タイムズ紙は2日、欧州中央銀行(ECB)監督理事会のエリザベス・マッコール理事がユーロ圏の銀行のボーナス監督強化を目指していると報じた。英国は金融危機後に導入した規制を緩和、ドイツ銀行やサンタンデールが規制緩和を求めたが、理事はボーナスを含めたリスク管理の必要性を主張したとしている。ECBはユーロ圏の大手銀109行を直接監督、欧州で最強の銀行監督機関だと伝えた。
(https://www.ft.com/content/729eda78-2e5a-40f0-a3a4-0e7d5c2c5cfd)