止まらぬ金利上昇 日銀利上げペース読めず、起点は５年債
【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ） 田中俊行】国内金利の上昇が止まらない。日銀が市場参加者の想定よりも早期にマイナス金利の解除に踏み切るのではないかとの思惑が根強いためだ。金利の不安定さが増す背景には、日銀がどのように政策金利を引き上げていくか、そのペースが読めないことがある。
８日の債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが前日比0.050％高い（価格は安い）0.800％をつけた。たった２日間で上昇幅は一時0.155％に達したことになる。日銀の氷見野良三副総裁が６日の挨拶で、大規模緩和の出口を迎えた「金利のある世界」に言及。翌７日には植田和男総裁が国会で「年末から来...
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