【松島　新（米ロサンゼルス在住）】

◇マスク氏の対ディズニー新戦線、弁護士費用を肩代わり

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日、ウォルト・ディズニーとアイガー最高経営責任者（ＣＥＯ）に対する攻撃を続けるイーロン・マスク氏が新たな戦線を開いたと報じた。「ディズニーもしくは傘下企業（ＡＢＣ、ＥＳＰＮ、マーベルなど）の差別で訴訟する人は、知らせてくれれば法的支援を受けられます」とＸに投稿したとしている。女優のジーナ・カラーノさんはマスク氏の金銭支援でディズニーと制作会社ルーカスフィルムを相手に提訴したと伝えた。
（https://www.wsj.com/business/media/elon-musk-opens-new-front-in-disney-fight-2425f063?mod=hp_lead_pos6）

◇ドル弱気から強気に、ヘッジファンドがポジション転換

英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、ヘッジファンドがドルの弱気ポジションを捨てたと報じた。米経済の耐久力が予想外に強く、ドルは年初から３％上昇したことを受け見直したとしている。為替取引で世界最大級の銀行であるシティグループによると、ヘッジファンドはドル安で利益がでるポジションをドル強気に転換したと伝えた。
（https://www.ft.com/content/71b7f155-fe02-432b-9d28-fb0ea5a65c6d）

◇ＦＲＢ金利政策、投資家ほぼいつも間違う

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日、連邦準備理事会（ＦＲＢ）の金利政策について投資家はほぼいつも間違うと報じた。2008～09年の金融危機後の政策正常化までの期間を間違い、最近ではＦＲＢが政策金利を5.5％近くまで引き上げると予想しなかったとしている。先物の値動きを使って政策を予想する投資家は、今年１％を超える利下げがあると見込んでいて、年内3回の利下げを予想するＦＲＢとギャップがあると伝えた。
（https://www.wsj.com/finance/investing/investors-fed-interest-rates-a842073c）

◇ブラジル前大統領のパスポート没収、クーデター計画めぐり

英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、ブラジルのボルソナロ前大統領がパスポートを警察に提出するよう最高裁に命じられたと報じた。2022年大統領選の敗北後にクーデターを計画した疑いがあるとしている。連邦警察はボルソナロ氏に近い軍高官宅を家宅捜索、補佐官3人は逮捕されたと伝えた。
（https://www.ft.com/content/e51a8b98-96e1-4b2f-bdd0-e2439cd8cef4）

◇ソフトバンクＧ傘下アームの株価急騰、強気の業績見通しで

米ＣＮＢＣは8日、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングスの株価が急騰したと報じた。第3四半期（10～12月）の決算がアナリスト予想を上回り、楽観的な業績見通しを発表したとしている。ソフトバンクグループがアームの発行済み株式の約90％に相当する9億3000万株を保有、孫正義氏がアームの会長をつとめていると伝えた。
（https://www.cnbc.com/2024/02/08/arm-shares-soar-after-reporting-strong-earnings-and-forecast.html）

◇米クレカ平均残高94万8000円で過去最高、滞納率は急上昇

米ＣＮＢＣは8日、米国のクレジットカードの平均残高が１人あたり6360ドル（約94万8000円）と過去最大になったと報じた。トランスユニオンによると残高は前年比で10％増、ニューヨーク連銀の調査では全体のカード債務残高は1兆1300億円（約168兆円）に増えたとしている。滞納率は50％超上昇したと伝えた。
（https://www.cnbc.com/2024/02/08/credit-card-balances-jump-10percent-to-a-record-6360-as-delinquencies-rise.html）